大事なのは「パンに対する興味をどれだけ持っているか」ということ

大分県は日田市にある昭和学園高等学校。
福岡と大分に挟まれる地域にあり、調理と製菓衛生師の専門課程で多くの生徒のみなさんが学んでいます。
スピリッツオブマイスターにも毎年同校から生徒さんが入学し、福岡の飲食業界で活躍しています。
今回は、平成28 年度から始まる昭和学園高等学校とスピリッツオブマイスターとの教育連携プログラムの一環として、製菓衛生師コースの生徒のみなさんとの製パン実習を行いました。


製パン調理実習の様子

今回の講師は、CHEZ SAGARA(シェ サガラ)オーナーの相良シェフです。
相良シェフはスピリッツオブマイスター開校時から製パンコースの指導など、日頃からご支援を頂いており、もちろん研修先のひとつでもあります。
また、相良シェフは九州の若手パン職人の勉強会の会長として、技術向上や人材育成に取り組まれています。
その相良シェフが今回の実習で昭和学園高等学校を選んだ理由は、地元に隣接する学校であることはもちろんですが、製菓専門課程の生徒のみなさんだからこそ伝えたい事があったからのようです。
専門課程で基礎的な勉強を重ねた生徒は確かに普通科などの生徒に比べれば就職時の優位さは高くなります。
しかし、作業の意味や職業の理解度とは別の問題です。
今回は、フランスパンの成形から発酵、焼き上げの実習を行いましたが、実は本当に知って欲しかったのは、各工程の技術ではなく、その作業の意味や器材の使い方、そして、パンそのものに対する興味でした。
「技術を伸ばすのではなく興味を持ち続ける事」。この気持がなければ本当のプロにはなれない。そして、職業を正しく理解しないと就職後の継続率は低くなると生徒のみなさんにアドバイス。
現役シェフの気持ちをどのような気持ちで受け止めたのか。
生徒のみなさんの将来が楽しみです。


研修先の紹介

CHEZ SAGARA(シェ サガラ)
福岡県久留米市田主丸町益生田873−12
プロフィール
CHEZ SAGARA オーナーシェフ 相良 一公氏
・昭和47 年福岡生まれ(43 歳)
・九州の若手パン職人の勉強会「E・F・B」会長
福岡大学卒業後、「菓子工房ミレイユ」「ホテル日航福岡ベーカリー」を経て岐阜県高山市「トラン・ブルー」成瀬氏に師事
・2003 年 福岡県久留米市田主丸町に「CHEZ SAGARA」をオープン
・2005 年 第14 回カルフォルニアレーズン新商品開発コンテスト
「審査員特別賞」受賞、第2 回サフ製パンコンテスト「A 部門賞」受賞
・2007 年 クープ・デュ・モンド日本最終選考会では、最終選考に残る

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